ブランド商品

ブランドコンセプトは
「本物の国産シルク」

今から約5千年前に中国で始まったと伝えられる蚕糸の歴史は日本にも弥生時代に伝えられました。三世紀の「魏志倭人伝」には、邪馬台国の卑弥呼が絹織物を中国の皇帝に献上したことが記されています。

私たちは、国産シルクにこだわり、本物のブランドを作り続けます。

新小石丸

一枚の美しいきものの完成までには様々な過程を踏まなければなりません。

この「きものの素」というべき素材は生糸です。その生糸の最高峰「新小石丸」誕生の物語です。

皇居宮殿北、小高い丘に広がる御養蚕所は紅葉山と呼ばれています。この紅葉山御養蚕所で歴代の皇后陛下が飼育されているのが「小石丸」です。江戸時代から明治期を中心に飼育され、絹の染色作家の間では”糸味の良い絹糸“として珍重される伝説的な品種です。この「小石丸」を今の養蚕技術に合わせて改良したものが「新小石丸」です。繭は小粒で、太さにムラのない良質な細繊度の生糸がとれ群馬県のオリジナル蚕品種の中でも和装用素材として最高の評価を得ています。

養蚕農家、製糸会社、製織会社、販売会社までが垂直連携の日本蚕糸絹業開発協同組合だからこそ、品質へのこだわりを一段と鮮明にだし「新小石丸」100%使用の最高級の白生地をここにつくりあげました。

世界絹遺産

一粒の蚕の卵が一匹の蚕、一粒の繭になり、特徴ある一本の絹の糸になり、伝統の技で織り上げられ染められて一枚の美しいきものになっていきます。

その道のりの間には多くの人々の手がかかっています。

群馬の誇るブランド生糸「ぐんま200」と「上州絹星」をたて・よこに使い、ちりめんのふるさと丹後の伝統ある機場でその技術を生かし丹念に織り上げられた紋意匠ちりめん白生地です。

「ぐんま200」「上州絹星」それぞれの一本の糸にも、それぞれの表情があります。その糸と糸とが重なったときに生まれる絹の不思議。連綿と繰り返されてきた絹の歴史に育まれてきた不思議です。

そして、明治5年に操業をはじめた群馬の旧官営富岡製糸場と絹産業遺産群が長い道のりを経て平成19年世界遺産登録暫定リスト入りを果たしました。伝統の継承と創造の心を大切に、多くの人々の想いを込めて、この新しい一枚の布に「世界絹遺産」と名づけました。

世紀21

群馬県では、約千二百年前奈良時代の初期から朝廷に「あしぎぬ」が貢納され、現在でも正倉院の御物として保存されているように、古くから繭・生糸・絹織物の産地として揺ぎ無い地位を築いてきました。

その歴史と永年の英知と技術を結集して生まれたのが『世紀二一』です。

『世紀二一』は一般普通品種の繭に比べて約1.3倍も長く糸を挽き出すことができ、繊度も細く、約2.4デニールという極めて優れた特徴を持つ繭です。普通品種の繭では繭糸の長さが、約1200mに対し、『世紀二一』は約1500mの繭糸を挽き出します。

「世紀21」の全ての製品は、その良質な絹糸がゆえに染め付きが非常に良く、着心地も大変ご満足いただける品質に仕上がっており、気品ある風合いを奏でる格調高く美しい逸品です。

また、UVカット・防汚・防水・帯電防止・防虫効果など大切なきものを守る様々な加工を施しています。